Alteryx Serverの認証にWindowsのActive Directoryを使ってみた #Alteryx

Alteryx Serverの認証にWindowsのActive Directoryを使ってみた #Alteryx

Alteryx ServerのIntegrated Windows authentication with Kerberosの認証タイプでは、WindowsのActive Directoryを使ってユーザーを作成することができます。認証タイプがIntegrated Windows authentication with Kerberosの場合のサインインとワークフローの保存についてご紹介します。
Clock Icon2023.01.01

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こんにちは、スズです。

Alteryx Serverアドベントカレンダー2022にてAlteryx Serverについてご紹介してきました。本記事は2022年12月に書いてはみたものの、他の機能の紹介でアドベントカレンダーが埋まってしまったため公開が後回しになったものです。せっかくなので年が明けた2023年に公開としてみました。

本記事では、WindowsのActive Directoryを使って、Alteryx Serverの認証タイプにIntegrated Windows authentication with Kerberosを選択した場合のAlteryx Serverへのサインインとワークフローの保存についてご紹介します。

利用環境

本記事の執筆に使用しているAlteryx Serverの環境は以下の通りです。

  • Windows Server 2022 (Amazon EC2)
  • Alteryx Server 2022.1
  • Alteryx Designer 2022.1

Active Directoryの構築

まずはWindows ServerにActive Directoryを構築します。Active Directoryの構築については以下のブログを参考にしました。なお、今回は検証用ですので、お手軽にActive Directoryを構築したWindows Server上にAlteryx Serverをインストールしていきます。

Active Directoryを構築したWindows Serverにユーザーを用意します。デフォルトで用意されているAdministratorのほかに、CuratorSuzuとArtisanSuzuを用意しました。

なお、Active Directoryのユーザーの情報をそのままAlteryx Serverで使用するため、Alteryx Serverを使用するActive Directoryユーザーには必ず名前を設定しておきましょう。
Active Directoryのユーザーの姓が設定されていないことで、Alteryx Serverでユーザーのロールを変更できないといった事象が発生するとの情報もありますのでご注意ください。詳細については以下のAlteryx Communityの記事をご確認ください。

Alteryx Serverのインストールと初期設定

Alteryx Serverのインストールについては、以下のブログにてご紹介しています。

Alteryx Serverをインストールしたのち、System Settingsにて初期設定を行います。初期設定については以下のブログにてご紹介しています。

初期設定の際、今回は[Gallery] > [Authentication]の[Authentication Type]としてIntegrated Windows authentication with Kerberosを選択します。

また、[Default Gallery Administrator]にAlteryx Serverのデフォルトの管理者のユーザーを設定します。System Settingsに表示されるヘルプを確認すると以下の記載があります。

If using integrated Windows authentication, enter the user account network credentials (Ex. domain\username).

Windows認証の場合は<ドメイン名>\<ユーザー名>の形式で指定します。[Username]の欄にドメインを入力するとユーザーの候補が表示されますので、ここから選択できます。

あとはSystem Settingsにを先に進めてファイナライズして設定を完了します。

Alteryx Serverにサインイン

Active Directoryに参加していない環境からブラウザでアクセスした場合、ログイン画面が表示されますのでActive Directoryの認証情報でログインしてみます。

ログインできました。タイムゾーンの設定が表示されましたので[Save]で保存します。

System Settingsで[Default Gallery Administrator]に設定したユーザーでサインインすると、Alteryx Serverの管理者として認識されます。メニューに[Admin]が表示されますので、管理者インターフェースにアクセスできます。

管理者インターフェースで[Users]を確認すると、登録されているユーザーの一覧が表示されます。この時点では[Default Gallery Administrator]に設定したユーザー(画面の「Suzu Curetor」のユーザー)のみとなっています。Active Directoryのユーザーが自動的に登録されるわけではなく、サインインした際に登録されるようになっています。

別のユーザーでサインインしてみます。このユーザーは[Default Gallery Administrator]に設定したユーザーではないため、メニューに[Admin]は表示されません。

Active Directoryの環境からブラウザでAlteryx Serverにアクセスしてみます。この場合、ログインの画面は表示されず、Active Directoryのユーザーで自動的にログインされます。

ワークフローの保存

ブラウザからアクセスを確認したところで、Alteryx Designerからワークフローの保存を試してみます。Active Directoryに参加していない環境からAlteryx Serverに接続しようとしたところ、「サーバーに接続できませんでした。」というメッセージが表示されます。

今度はActive Directoryの環境にあるAlteryx Designerからワークフローの保存を試してみます。今回はAlteryx Serverと一緒にインストールされるAlteryx Designerを使ってみます。

今度はAlteryx Serverに接続できました。ログインはActive Directoryのユーザーを使って自動的にログインされます。ユーザー名を確認して[Continue]をクリックすると保存画面に移動します。

ファイル名などを設定して保存できました。

ブラウザでAlteryx Serverにアクセスしてワークフローが保存されていることを確認できました。

最後に

Alteryx Serverの認証にWindowsのActive Directoryを使った場合の動作についてお届けしました。

参考

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